パーキンソン病と上手く付き合うために知っておきたい治療法・改善法のこと

漢方

パーキンソン病の症状改善をはかる漢方の利用方法や、処方される漢方薬の種類を解説しています。気になる副作用の有無・通常医療との併用についてもまとめました。

パーキンソン病の症状緩和における漢方の取り入れ方

漢方とパーキンソン病L-ドパとの併用で、パーキンソン病の症状改善効果が期待されている漢方薬。近年では、医療現場でも漢方療法を取り入れるケースが多くなっているようです。

漢方のメリットは、副作用がほとんどないこと。L-ドパはパーキンソン病の特効薬と言われていますが、副作用が問題。長期間服用すると効果が出にくくなったり(ウェアリング・オフ)、不随意運動が起こったり(ジスキネジア)、妄想・幻覚といった神経症状は、患者とその家族にとって大きな悩みとなっているのです。

漢方は、初期段階であればパーキンソン病の症状を抑えることが可能。副作用を軽減し、薬の量を最小限に留めることができます。

漢方の効果には個人差がありますが、早期治療から取り入れることが大切。薬物治療と違って即効性はないため、時間をかけて効果を出すことが必要です。また、漢方の調合や量は症状の進行・体質などによって異なるため、専門の漢方医や医師に処方してもらうようにしましょう。

パーキンソン病に有効とされる漢方薬の種類

パーキンソン病に対する効果が報告されている漢方には、以下のようなものがあります。

■厚朴(コウボク)
痙攣・ふるえを抑え、筋肉のこわばりを緩和する作用があります。なかには、厚朴のみでパーキンソン病の進行を抑制したという報告もあるとのこと。一般的には単独使用よりも、他の漢方と組み合わせて処方されることが多いです。

■白芍(ビャクシャク)
鎮痙・鎮痛作用が認められている生薬。筋肉の収縮力を減弱させ、運動を抑制します。

■抑肝散(ヨクカンサン)
柴胡(サイコ)・釣藤鈎(チョウトウコウ)・甘草(カンゾウ)など7種類の生薬からできた方剤。筋肉のこわばりを緩和し、神経を鎮めて気分を落ち着ける効果アリ。手足のふるえや痙攣にも有効であるとされています。体質にこだわらず、幅広い患者に用いられるのが特徴。

■半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)
半夏(ハンゲ)・厚朴(コウボク)・茯苓(ブクリョウ)など5種の生薬を配合。咳や吐き気を抑えるなど咽頭・食道部分に効力を発揮するため、嚥下障害に有効であるとされています。

■柴朴湯(サイボクトウ)
柴胡(サイコ)・黄ごん(オウゴン)・半夏(ハンゲ)など、10種類の生薬から成る方剤。L-ドパと併用すると不随意運動が減ったり、L-ドパの効果が長続きするという報告があります。

 
パーキンソン病の治療・改善ガイド