パーキンソン病と上手く付き合うために知っておきたい治療法・改善法のこと

主な症状

パーキンソン病の主な症状

パーキンソン病の主な症状は、手足のふるえ、体の動きの遅れ、関節の曲げ伸ばしの抵抗、体のバランスがとりにくくなることが主な4つの症状としてみられます。さらにこれらの症状によって、幻覚・幻聴・うつ症状、認知症などの精神症状や、小声や早口、食事をうまく飲み込めない嚥下障害、姿勢異常といった運動症状が生じます。

このページでは、パーキンソン病の症状を、初期症状・中期・末期症状に分けて詳しく解説しています。それぞれの段階で気をつけたいことや、リハビリで改善できる症状についても触れているので、ぜひチェックして。

パーキンソン病の症状を知ろう~初期症状から末期症状~

現在、パーキンソン病を完治させる治療法はありませんが、正しい治療によって進行を遅らせることはできます。ふるえや筋肉のこわばりなどの初期症状が見られる場合は、放っておかずにすぐ専門医を受診するようにしましょう。

パーキンソン病の症状(初期)

■振戦(ふるえ)
パーキンソン病の初期症状として一番多いものが振戦。患者全体の60%にこの症状が見られます。

ふるえる箇所は、手・足・頭など。何も動作をしていないとき(安静時)にふるえるのが特徴で、左右に差が見られます。身体を動かしているときや、睡眠時に症状は起こりません。

■歩行障害
歩行障害では、まず最初の一歩が踏み出せなくなる(すくみ足)ことが多いようです。また、歩幅が狭く速度が遅くなったり(小刻み歩行)、手を振らずに歩くといった症状が見られます。

また、一度歩き出すと早足になって急に止まれなくなったり、向きを変えるのが困難になるケースもあります。

■筋固縮による動作緩慢
筋肉がこわばり、関節の曲げ伸ばしがぎこちなくなります。動かすと抵抗を感じるため、日常的な動作が遅くなりがち。衣類の着脱・食事・寝がえりなど、すべての動作に支障をきたすようになります。

筋肉のこわばりを改善するには、日々のリハビリが大事。こまめに続けることで、症状の進行を遅らせることができます。

パーキンソン病の症状(中期)

■姿勢異常
体幹を前屈させ、頭部を前に出す「くの字」姿勢になります。肘や膝が屈曲したリ、手指の変形が見られるケースも。

パーキンソン病の薬剤投与による影響で起こる症状とされており、薬の変更である程度の改善が見込めます。

■精神症状
幻覚・幻聴・うつ症状・記憶力の低下・不眠などの症状が現れます。行動が億劫になり、周囲への依存心が高まる場合もあるようです。

原因の1つは薬剤投与ですが、パーキンソン病そのものが原因となっていることもあります。

■嚥下(えんげ)障害
よだれや食事をうまく飲み込めなくなる症状。パーキンソン病患者の50%に見られます。脳の摂食中枢と嚥下中枢がうまく働かなくなることで発生し、重度になると口からの食事は困難に…。

また、口唇・舌・喉などが固縮して動かなくなるため、表情も硬くなりがち。食べやすいよう食事内容を工夫したり、顔の筋肉をこまめに動かすリハビリを続けることが大切です。

パーキンソン病の症状(末期)

■言語障害
低く小さな声でボソボソと話す、早口になる、どもるなどの言語障害が進みます。口の中に唾液が溜まりやすくなるという現象も。

■認知症
脳神経細胞の衰えや損傷などが原因で、認知症が現れることがあります。パーキンソン病患者の認知症発症率は高く、一般人と比較すると約5~6倍。

考えがまとまらなくなったり、記憶力・注意力の低下が見られる場合は要注意です。

■寝たきり
日常生活が全面的に困難となり、生活の基本がベッドになります。移動には車いすを使用し、自力歩行はほぼ不可能。常に介護者によるサポートが必要な状態です。

 
パーキンソン病の治療・改善ガイド