パーキンソン病と上手く付き合うために知っておきたい治療法・改善法のこと

遺伝子治療

パーキンソン病の最新治療として注目される遺伝子治療の概要と、期待できる効果について解説。パーキンソン病と遺伝の関連性や、家族性・若年性パーキンソン病の特徴もまとめました。

注目される最新治療・パーキンソン病の遺伝子治療とは

パーキンソン病の遺伝子治療パーキンソン病とは、脳内のドパミン量が不足して起こる病気です。薬物療法で用いられるL-ドパ製剤は脳内でドパミンに変換されますが、症状が進むと変換を司る酵素(AADC)の量が減少。薬剤の効果が徐々に現れにくくなってきます。

そこで注目されるのが遺伝子治療。AADCの遺伝子を組み込んだ細胞を患者の脳に注入し、症状の改善を図るものです。

米国ではすでに遺伝子治療が行われていますが、重大な副作用などの報告はなし。治療を受けた患者は症状が緩和され、1年以上のその効果が続いているとのことです。

日本国内でも、一部の病院で遺伝子治療が開始されています。まだまだ研究段階ではありますが、パーキンソン病を根本的に改善するための治療法として、大いに期待されているのです。

パーキンソン病と遺伝の関係性

パーキンソン病患者の5~10%は、血縁者に発症者を持つ「家族性パーキンソン病」。血縁者に患者がいる場合、パーキンソン病発症率は高くなると言われています。

遺伝には優性遺伝と劣性遺伝があり、優性の場合は50%の確率で子供が発症(両親のどちらかが保因者)。劣勢の場合は、両親ともに保因者の場合25%の確率で子供に遺伝するようです。

ちなみに日本では劣性遺伝が多く、若年層への発症が多く見られます。40歳以下での発症は「若年性パーキンソン病」と呼ばれ、患者全体の10%がこれに該当。早い人では、10代で発症することもあるようです。

若年性パーキンソン病の症状には、以下のような特徴が見られます。

  • L-ドパの効果が出やすい・長時間持続
  • ジスキネジア(不随意運動)が出やすい
  • 幻覚・幻聴などの神経症状の頻度が高い
  • 認知障害はない
  • 10~20代では兄弟での発症が多い
  • 症状の進行が緩やか

若年性パーキンソン病は、正しく治療を続けることで発症から数十年は自立した生活が可能であると言われています。また、近年では若年性パーキンソン病の原因遺伝子と発症の仕組みの一部が、順天堂大学と京都大学の共同研究で解明されたとの発表もありました。今後の研究が期待されています。

 
パーキンソン病の治療・改善ガイド